八男？别闹了！

食品関係の商社に勤めるサラリーマン ・一宮信吾が目を覚ますと、異世界の小さな子どもになっていた。

ド田舎の貧乏貴族の八男・ヴェンデリン（５歳）となった彼は、領地も継げず、先も見えない手詰まりの境遇の中、魔法の才能に恵まれたという一点を突破口に独立を目指す。

やがて12歳となり、冒険者予備校の特待生となったヴェンデリンは、ある事件を解決した功績により、貴族として身を立てることとなる。だがそれは、貴族社会のしがらみに振り回される人生の始まりに過ぎなかった――

――ある日の朝、目を覚ますと……平凡な若手商社マンである一宮信吾（25）は、僻地に領地を持つ貧乏貴族の八男ヴェンデリン（5）という存在意義さえ怪しい子供に憑依していた。信吾は、家門と領地継承もなく、内政無双の知識もないこの身と己に絶望するも、魔法の才能に恵まれたという一点を突破口に独立を目指す。この物語は、そんな若造が魔法で金を稼ぎ自由に生きる（もちろん世界なんて救わない）、当面は脱ボッチのお話である。それと、結局人の営みで発生する柵（しがらみ）からは逃れられない……という話でもある。

Waking up in a new world, 25-year-old Shingo Ichinomiya realizes that he is in the body of a six-year-old. Retaining memories of his stressful life working at a firm company, Shingo learns that the person he is occupying is Wendelin Von Benno Baumeister, the eighth son of a poor noble family living in the countryside. Awoken to his bizarre situation, Wendelin strives to change his financial and social status for the better. His newly discovered great magical aptitude may prove to be just what he needs to achieve that goal.

[Written by MAL Rewrite]